令和4年
 第2回定例市会 9月議会
令和3年度神戸市各会計決算
決算特別委員会 [総括質疑] 要旨

[総括質疑] 要旨   安達 和彦 議員(須磨区選出)



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令和3年度神戸市各会計決算及び関連議案に関し、9月26日から10月5日までの決算特別委員会において 各局別の審査が行われ、その後10月11日に開催された決算特別委員会 総括質疑において、安達 和彦 議員(須磨区選出)は、市長及び副市長に対し総括質疑を行いました。

1.神戸空港の国際化について

 万博が開催される2025年には神戸空港に国際チャーター便の就航が可能となった。神戸と海外の友好関係にある都市においては、各諸外国都市の議員連盟としても、また、一議員としても様々な活動があり、その中で、この度の神戸空港の機能拡大については非常に歓迎をされており、将来の就航について強い期待や要望を受けているところがある。このような期待や要望にもしっかりと応えていただきたいと考えるが、市長はどのように考えておられるのか。今後のサブターミナルやエプロンの拡張についての検討状況と併せて見解を伺いたい。
(議員再質疑)
 スピード感を持って着実に手続きが進められていることは評価したいが、期間が無い中、この好機を逃さず整備を早急に進めて行く必要がある。神戸空港は新たなステージに入ることから、かつての空港建設時の公表財政計画のような制約を持った限定的な考え方ではなく、一般財源も含めて様々な財源を積極的に活用しながら施策、インフラ施設整備を進める必要があるのではないか。根本的な考え方が異なってくると考えるが、見解を伺いたい。

2.王子公園の再整備について

 王子公園の再整備において、質の高い大学を誘致することにより、王子公園エリアの新たな価値を創出することは極めて有力な施策である。市民との意見交換会を開催し、丁寧に説明を重ねるとともに、ホームページの活用などにより、情報を広く発信し透明性を確保ながら検討を進めたことは大変評価している。一方で依然、大学誘致への否定的な意見も少なくないと聞く。若年定住・交流人口の増加などを図り、神戸を持続可能な発展の軌道に乗せることは喫緊の課題であり、少子化が進む中、大学が学生を確保しやすい大都市中心部への立地志向を高めているこの機を逃さず、質の高い大学を誘致することが不可欠である。このような社会背景やニーズ、大学誘致の意義・効果について、改めて明確に示していくべきと考えるが、見解を伺いたい。
(議員再質疑)
 これまでも多くの自治体が、教育・文化水準の向上や若年人口の獲得を志向し大学誘致に奔走してきているが、それらの自治体は大学を誘致したことによる効果について、どのように評価しているのか。そういった経験に裏打ちされた声を示していくことも重要と考えるがどうか。

3.神戸2024世界パラ陸上競技選手権大会について

 世界パラ陸上競技選手権大会が2度の延期を経て開催される。先の局別審査では当局から、「開催経費は30億円規模になると予想され、市がその多くを負担する」等の答弁があった。この大会は東アジアで初めて開催されるものであり、神戸を世界に発信する意義ある大会と評価しているが、多額の費用負担に見合った大会とすることが求められる。競技大会の成功はもちろん、スポーツを通した交流の輪をひろげ、障害者をはじめ誰もが暮らしやすいまちづくりを進めるという基本理念のとおり、大会の意義を深掘りし、障害や多様性に対する理解、共に生きる社会の実現という大会のもたらす価値を、財産として根づかせてこそ、真に大会が成功したと言える。大会を通じて実現したい具体的な成果、そして、真の成功に向けた決意を伺いたい。
(議員再質疑)
 大会は9日間、選手の入国から帰国までは15日間の長期にわたることから、大会の運営にはボランティアの協力が不可欠であり、当局では、会場案内や語学補助などのボランティアを今後、募っていくと聞いている。これまでも、ラグビーワールドカップや神戸マラソンなど、ボランティアの協力があってこそ大会運営がスムーズに進み、神戸のまち全体を盛り上げることができた事例は数多くあり、今後行われる様々なイベントの成功において、ボランティアの確保・育成は非常に重要であると考える。世界パラ陸上においても、大会の成功に向けてはもちろんのこと、パラスポーツへの関心を高めたり、大会を通じて人々の交流の輪をひろげたりしていくためには、ボランティアの果たす役割は非常に大きいと考える。数多くのボランティアをどのように募り、どのように活躍してもらおうと考えているのか伺いたい。

4.歴史公文書館の整備について

 本市では、市の公文書等を継続的に収集保存する機能を有する公文書館を整備することとしており、このたび、基本的考え方の素案が示された。公文書は市の諸活動や歴史的事実の記録であり、過去の成功事例や失敗事例、あるいは過去の事業等が現在の神戸にどのような影響を与えているかなど、歴史に学び、過去の経験を生かしていくことが重要であると考えている。歴史公文書館の整備にあたっては、収集した公文書等の市民利用はもとより、市の職員こそ積極的に利活用しなければならないと考えるが、見解を伺いたい。
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