令和4年
 第1回定例市会 6月議会
[議員提出第36号議案]提案説明

[議員提出第36号議案提案説明] 安達和彦 議員(須磨区選出)

 これまで議会改革検討会で議論してきた議員定数の改正について、議員提出議案3案が上程され、現在の議員定数69名を4名減の65名とする議案が、我々を含む43名の賛成多数で可決されました。これにより令和5年度の市会議員選挙から、東灘区、北区、垂水区、西区で其々1名減となり、議員数は65名になります。

提案説明を行う安達和彦 団長

以下、[第36号議案提案説明 議事録]
○64番(安達和彦君) 議員提出第36号議案神戸市会議員定数及び各選挙区選出議員数に関する条例の一部を改正する条例の件につきまして、提案議員を代表して御説明申し上げます。 本条例改正は、議員の総定数について、現行より4名減の65名とし、区別議員定数については、公職選挙法第15条第8項の規定に基づいて、直近の令和2年10月の国勢調査結果による人口比例に基づき配分を行い、東灘区、北区、垂水区、西区において、現行より各1名を減とするため、条例を改正しようとするものであります。 議員定数につきましては、本年1月から3月にかけて3回実施いたしました神戸市会議会制度改革検討会の中で検討を重ねてまいりました。
 令和2年度国勢調査人口に対する議員定数について、神戸市と人口が同規模の自治体であり、人口増加率も高い川崎市の議員定数は60名で、議員1人当たりの人口割合は2万5,638人となっており、同じく福岡市の議員定数は62名で、議員1人当たりの人口割合は2万6,006人となっています。対して本市の議員1人当たりの人口割合は2万2,104人となっており、人口に対する議員数が、人口増加の著しい同規模自治体より多いという状況になっております。そこで、議員1人当たり人口が同規模自治体並みの2万5,419人となる定数60名、すなわち9名減を適正数として議論を進めてまいりました。
 一方、我々市会議員は、選挙によって選ばれ、市民の意思を代表して自治の運営に当たることになっていることから、一度期に減らすのではなく、市民の皆さんの御意見をお聞きしながら、段階的に減らしてはどうかという御意見や、市民とのパイプを細くし、チェック機能を後退させる危惧があることから、議員定数を増やすべきだという御意見、議員定数を減らすのではなく、報酬とセットで議論してはどうかという御意見など、様々な議論が展開され、議会制度改革検討会の場において、意見の一致を見ることはできませんでした。 その後、方向性が一致する会派で協議を継続することになりましたが、議員定数については、国民主権の下での市民の財産とも言えるものであり、また、議員の身分を左右する重要な問題でもあることから、可能な限り多くの会派の賛同が得るべく、正副議長が中心となって調整が行われました。その中で、検討会での議論を踏まえ、議長より、今期と来期で9名の減を前提とするが、今回については4名の減、すなわち定数を65名とし、次の任期の間に5名の減、すなわち定数を60名とすることを提案され、各会派との協議の結果、自由民主党、公明党、立憲民主党、国民民主党・友愛、共創・国民民主の各会派の大方の先生方と、無所属の松本しゅうじ議員、上原議員、村上議員については御賛同をいただけるということになり、本日の提案に至ってございます。
なお、次期の5名減につきましては、今後の国勢調査を踏まえる必要もございますので、最終的には来期の議員で御決定いただくことになることを申し添えます。
 また、日本維新の会におかれては、議会制度改革検討会の議論において、当初は4名減を主張しておられましたので、本案に御賛同いただけるものと考えておりました。しかしながら、途中で変更された9名減という主張を変えず、我々の提案に御賛同いただけないことは誠に残念であります。
 以上、議員の皆様におかれましては、提案の趣旨を御理解いただき、御賛同いただきますようお願いを申し上げ、提案理由の説明とさせていただきます。