自由民主党神戸市会議員団は、平成22年度神戸市各会計予算案並びに関連議案、合計50議案について、以下の理由により、要望14件を付して承認します。
なお、「予算第1号議案 平成22年度神戸市一般会計予算」等の編成替えを求める動議については、反対します。
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平成22年3月12日
自由民主党神戸市会議員団
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■「理由」
平成22年度予算案は,現下の極めて厳しい経済・雇用情勢を踏まえ,景気対策と雇用対策、また市民福祉の更なる向上を図ることを最優先に編成された予算案であります。
これまで進めてこられた行財政改革については,職員総定数の削減や市債残高の圧縮などに取り組み、平成21年度予算において120億円にのぼっていた収支不足額を,20億円に縮減するなど,一定の成果をあげられたことを評価いたします。
我が国経済においては、景気後退の長期化により、失業率は高止まりが見込まれ、依然として厳しい状況が予想される中、より一層の市民サービスの充実と市民福祉の向上を図らなければなりません。
平成22年度は,行政経営方針,及び神戸2010ビジョンの最終年次にあたるとともに矢田市政3期目のスタートの年でもあります。今後も市民の明日の暮らしを守るため、その完遂に向け、市長として毅然とした姿勢を示すよう努めることを特に申し上げ、平成22年度神戸市当初予算案及び関連議案を承認します。
■「要望事項」
1. 行政経営方針の完遂に向け、目標数値を着実に達成し、さらなる行財政改善に取り組むこと。また「断固たる行財政改革を」という市長の決意が虚しく聞こえてしまう現在のあまりに高い労務職給与水準を速やかに政令指定都市平均値に引き下げること。
2. 朝鮮総連関連施設への固定資産税減免は我が国が北朝鮮に経済制裁を実施している現状に鑑み見直すこと。
3. 2月に報告を受けた神戸市事務事業外部評価委員会の指摘については真摯に受け止め、今年度より直ちに着手すること。
4. 神戸港埠頭公社については、民営化後の大阪港埠頭公社との経営統合の方針を速やかに推進し、阪神港の一体的な管理運営、戦略的かつ機動的な経営の実現を図るため、管理を目的とした運営会社の立ち上げも視野にいれて検討すること。
5. 神戸空港については、漠然とした三空港一体運用の議論だけでなく、並行して神戸空港の存続・発展のために具体的に必要な規制緩和等の提案を行うこと。また搭乗率で他空港より良好な数字を保つ路線の撤廃など、目に見えて行われてきた神戸空港に対する不当な対応について国土交通大臣に対し毅然とした態度で説明と改善を求めること。
6. 医療産業都市構想については、クラスター形成をはじめ産業化の推進、雇用の拡大を一層図ること。また、メディカルツーリズムの概念を確立・定着させるためにも神戸国際フロンティアメディカルセンターを中心に支援体制を整備するとともに近隣国との連携を図り、世界の時流に乗り遅れることなくスピード感を持って取り組むこと。
7. 保育料改定案については、国の基準変更に伴うものとはいえその方針にただ従う安易な値上げではなく、公平・公正かつ、神戸市の子育て支援施策に対する考え方が表れるような他都市に誇れる保育料の設定を行うこと。
8. 敬老優待乗車制度については、暫定期間の利用者推移などの実績を十分に検証し、より利用実態に適した制度運用ができるように努めること。
9. 市バス等での乗り継ぎ割引を拡充するなど、さらに交通利用者の利便性を高める取り組みを行うこと。
10. 六甲アイランドの未利用地がいまだに多くあるが、これらの未利用地を地域住民また健全な青少年育成に役立てるために、利用決定まで暫定的に使用できるようにすること。
11. 私たちの街「神戸」の健全で安定した未来のために、社会の最小単位である「家族」の在り方を十分に研究し、大家族への誘導施策を真剣に検討すること。
12. 「農業個別所得補償制度」の弊害を十分に認識し、農業の産業化に向け土地の集約を図るため、集落営農組織や専業農家への支援を充実させること。
13. 市発注の公共事業において、受注業者が下請けの工事費を過度に下げ、労働者のワーキングプアを促進させないよう当局による指導を強めること。
14. 明るく開かれた地域の実現に向けて、青少協など行政と市民の協働に資する機関や地域団体の構成員一人一人の顔が市民に見えるように一層の努力をすること。
■予算特別委員会に付託または送付された請願及び陳情に対する意見表明
平成22年3月12日
自由民主党神戸市会議員団
1.請願第84号 健康保険法による日雇特例被保険者に対する医療費の助成を求める請願
現行制度下では日雇健保に加入し受給資格を取得いただくことで福祉医療についての給付は可能となっており、保険料納付日数等の受給要件を満たさないケースでの市単独での救済処置は難しい。国において日雇健保の制度不備を抜本的に見直すことが必要であり、「不採択」とします。
請願第86号 細田保育所民間移管による建て替えに関する請願
公立保育所については、民間活力を活かした建替え・運営を図るべきとの立場であること、及び予算第1号議案を承認するため「不採択」とします。
2.陳情第224号 人材確保対策及び平成22年度神戸市福祉予算の増額等を求める陳情
本市は厳しい財政状況の下、これまでも保育所などに対する職員給与改善補助など民間福祉施設の従事者の処遇の向上・人材確保などに独自で取り組んでいること、また編成された予算第1号議案を承認することから「不採択」とします。
陳情第225号 平成22年度神戸市高齢者福祉予算の増額等を求める陳情
小規模多機能型居宅介護拠点を整備し、本市独自の介護報酬加算を行う予算第1号 議案、予算第15号議案を承認するとともに、本市の厳しい財政事情のもとではこれ以上の対応は困難と考えるため「不採択」とします。
陳情第226号 平成22年度神戸市学童保育福祉予算の増額等を求める陳情
学童保育事業に対して、予算第1号議案では充実が図られた予算編成となっており
これを承認するため「不採択」とします。
陳情第229号 はり・きゅう・マッサージ施術料助成制度の見直しを求める陳情
制度の変更から間もないことから即時見直しではなく、現行制度の検証を行い神戸市福祉鍼灸マッサージ師協議会と相互理解が得られるように協議を継続することが必要と考えるため、また予算第1号議案を承認するため「不採択」とします。
陳情第230号 老朽化した公立保育所を公立のままで建て替えること等を求める陳情
公立保育所については、民間活力を活かした建替え・運営を図るべきとの立場であること、及び予算第1号議案を承認するため「不採択」とします。
陳情第235号(235号の~14まで) 敬老優待乗車制度に関する陳情
敬老優待乗車制度については、利用実態を常に把握し制度の在り方について検討する必要はあると考えるが、将来にわたって維持・継続していくためには、一定の負担をしていただくことはやむを得ないと考えること、及び予算第1号議案を承認するため「不採択」とします。
陳情第236号 平成22年度神戸市障害福祉予算の減額をしないことを求める陳情
小規模作業所への助成金について経過措置が設けられるなど、新体系への移行が円滑に進むよう配慮された予算編成がなされていること、及び予算第1号議案を承認するため「不採択」とします。
陳情第237号・第239号・第241号
細菌性髄膜炎ワクチンの公費助成を早期に求める陳情
平成22年度に兵庫県が市町村の助成事業を支援することを受け、ヒブワクチンが6月に安定供給される見込みであることを踏まえ、実施に向けて前向きの答弁があったため「打ち切り」とします。
陳情第238号・第240号
子宮頸がん予防ワクチン接種の公費助成を求める陳情
子宮頸がん予防ワクチンの高い接種率を確保するには多額の財源が必要であり、国・県の助成がない現状で市単独での対応は困難と考えるが、ワクチンの普及と接種に対する助成は期待するものであり「打ち切り」とします。
陳情第242号 ベイ・シャトルの即時撤退等を求める陳情
ベイ・シャトルは、関空と神戸空港を結ぶ利便性の高い公共交通機関であるとともに、三空港の一体運用の行方、神戸空港の在り方の議論に左右される問題でもあり、今後も継続して議論する必要があると考える。また予算第20号議案を承認する立場からも「不採択」とします。
陳情第247号 市財政からの繰入れで神戸市国民健康保険料引下げを求める陳情
一般会計から国民健康保険への繰り入れの増額が図られており、また低所得世帯への減免制度などは一定の評価ができる。また、本市の厳しい財政状況では限られた国保加入者への対応はこれ以上困難であり、国保制度そのものについて広域連合や国単位での抜本的見直しの議論が必要と考える。また、予算第1号議案、予算第4号議案を承認することからも「不採択」とします。