平成21年 第1回定例市会 平成21年度神戸市当初予算案 予算特別委員会 [総括質疑]要旨
平成21年度当初予算案に関し、3月12日の予算特別委員会において岡島亮介議員は、市長及び関係当局へ総括質疑を行いました。
■[総括質疑]要旨 岡島 亮介 議員(西区選出)
1.神戸空港について
2010年の羽田発着枠拡大や,スカイマーク社が中期経営計画で大幅な路線拡充を計画していることから,発着枠の拡大や運用時間の延長について,エアラインの協力も得ながら,将来に向けて積極的に国と協議を行うとともに,ビジネスジェットの受け入れを拡大していくためにも,CIQ体制の充実について強く要望していくべきと考えるがどうか。
また,市長は三空港の一体運用が望ましい旨を発言しているが,三空港の経営主体の一本化について,今後どのように取り組んでいくのか。市として,十分な研究・検討を進め,積極的に発言していくべきであり,その際には関西三空港懇談会等でも必要性が認識されている海上アクセス社も含めて,今後の方向性を示していくべきと考えるが,見解を伺いたい。
2.デザイン都市について
旧神戸生糸検査所を買い取り,「デザイン・クリエイティブセンター」などとして活用を図っていくことは,非常に的を射た取り組みであり,デザイン都市・神戸のシンボルとして,また,市民のくらしを豊かにする,産業の活性化を図るスポットとして整備すべきと考える。
そこで,活用策の一つとして,生糸検査所時代の道具の保存・展示を行い,産業遺産として市民や観光客に広く開放してはどうか。また,内外から数多くの観光客を集客するとともに,神戸の産業の活性化にも資するため,神戸の持つブランド力を発信していく拠点として活用すべきと考えるがどうか。
さらに,デザイン都市の最終目的は,市民生活の質の向上であり,市民の理解が深まっていないことから,具体的なイメージを端的に表現するものとして,この「生糸検査所」の活用を図り,市民の理解を深めていくべきと考えるが,見解を伺いたい。
3.医療産業都市構想について
神戸の医療産業都市構想は,日本では有数のクラスターとして認知されているが,世界的には知名度が低く,世界のクラスター,特に国家戦略として取り組んでいるアジア各国と競い合い,優秀な人材や企業を集積させるためには,今まで以上に戦略的な取り組みが必要である。
世界の医療産業クラスターと比べて,何が神戸の強みで,特徴で,優位性を有しているのかをより明確にして,効果的に世界にアピールするとともに,海外から研究者や企業を受け入れる環境を構築するなど,世界有数の医療産業クラスターとして発展していく土壌づくりを早急に行うべきと考えるが,見解を伺いたい。
4.緊急経済対策について
「市民生活を守るための経済・雇用緊急対策本部」において,「公共事業対策チーム」を新設し,公共事業の前倒し発注に努めていると聞いている。この「公共事業対策チーム」においては,発注の前倒しで終わることなく,発注から中小企業への支払いが済むまで,より一層迅速に行うことが出来るよう,また,建築確認申請から完了検査,その他各種許可申請手続きなど,迅速な対応を徹底すべきと考えるが,見解を伺いたい。
5.自然エネルギーの活用について
温室効果ガスの削減には,行政だけでなく,市民,事業者,企業が,削減に向けた取り組みを行動に移していかなければならない。市民等への普及啓発のために,あわせてG8環境大臣会合開催都市として全国にも発信できるように,温室効果ガス削減に関して全国に先駆けた取り組み等を行うべきと考える。
そこで,自然エネルギーの利用促進のための基礎調査においては,市民や事業者等の利用を促進していくため,太陽光,風力,水力などの自然エネルギーの活用方策について,あらゆる角度から徹底的に検討していくべきと考えるが,見解を伺いたい。
また,屋上緑化は,CO₂の削減につながるだけでなく,冷房の削減,省エネルギー効果もあると言える。屋上緑化や壁面緑化などにより,緑が増えることはデザイン都市の観点からも有益であり,行政はもちろんのこと,市民,事業者等において,市内全域で今後もより一層拡大されるよう普及促進に努めるべきと考えるが,見解を伺いたい。
6.河川の安全確保について
河川改修などの対応は,河川の種別により,国,県,市に責任が分担されているが,局地的な集中豪雨が増加し,洪水の危険性は明らかに高まっている。また,現状では,河道内において,樹木や土砂等により,円滑な川の流れが妨げられている状況も見受けられる。整備がされていても適切な維持管理がなされてなければ機能せず,管理権限が違うと放置出来ない問題である。
河川の適切な維持管理について,県市が早急かつ十二分な協議を行い,連携を図った上で,地域から情報を集めることも含め,維持管理を進めていくべきと考える。迅速かつ適切,確実な対応が求められていると考えるが見解を伺いたい。
また,あわせて,流域の各世帯における水防対策や避難対策の啓発・推進,要援護者の避難対策を講じておく必要があると考えるが,見解を伺いたい。
7.都市計画道路の見直しについて
局別審査において,都市計画道路の見直しについて質疑したところ,「道路ネットワークとして必要な路線については,優先順位を決めて,整備に努めていく。地域の生活基盤として必要な路線については,地域と合意形成を図っていく。」といった答弁であり,今後,適切かつ確実に進めていかなければならないと考えている。
今回の抜本的見直しにあたって,市民や,各区の区長などの意見も十分聴取し,地域の実情を十分把握した上で,当面事業化が見込まれない路線については,土地の有効活用の観点からも,一度路線の廃止を行い,将来に再度検討を行うなど,メリハリをつけた都市計画を実施していくべきと考えるが,見解を伺いたい。
また,地域から切実な要望があり,真に道路整備が求められている路線については,計画的に整備していくべきと考えるがどうか。
・外郭団体について(要望)
外格団体の経営改善については,これまでにも,統廃合や専門家の助言による経営改善の実施等,改善に努めてきたが,再度外郭団体のあり方の再点検を行い,更なる統廃合や経営改善に努めていくよう要望しておく。